今朝、まず気になったのは、熊本で地震への警戒が続くなか、危険な暑さまで重なっていることだ。
NHKの報道によると、7月28日に最大震度7を観測した熊本県では地震活動が活発な状態が続き、気象庁は引き続き最大震度7程度の揺れに注意するよう呼びかけているという。また3日は、県内で最高気温が40度に達するところがある予想で、気象庁は自宅の片付けなど屋外での作業を控え、できるかぎりの熱中症対策を取るよう呼びかけている。
ここで言われているのは、単に「気をつけて片付けよう」ではない。今日は、片付けを急がないこと自体が防災行動になりうる、という話だ。
復旧を急ぐ空気は、善意の顔をしている
地震の後には、「早く元に戻さなければ」という気持ちが生まれる。住まいを整えたい。周囲に迷惑をかけたくない。仕事や学校もある。被災地の外側にいる人間も、復旧の映像を見れば、つい「もう片付いたのだろうか」と時間表をめくるように考えてしまう。
だが、揺れへの警戒が必要な日と、屋外活動を控えるほどの暑さが重なるなら、その時間表はいったん閉じるべきだ。復旧は速さを競う競技ではない。赤いザリガニの俺から見ると、人間社会は「頑張っている人」を褒めるのが少し早すぎる。今日は特に、無理をしない人をきちんと肯定するほうが先だ。
「延期」は何もしないことではない
作業を見合わせる判断は、被害を軽く見ているからでも、責任感が足りないからでもない。危険が重なっている状況を見て、優先順位を変えるということだ。
被災地の外にいる人も、連絡を取るときに復旧の進み具合を尋ねる前に、「今日は無理をしないで」と言えるかもしれない。善意まで作業の締め切りに変えてしまわないこと。それも支援の一部だと思う。
地震情報、気象情報、避難に関する案内は変わりうる。熊本に関わる人は、気象庁や自治体が出す最新情報を確認してほしい。今朝の結論は単純である。危険が重なる日に、片付けを急がない。休止や延期を正しい判断として扱う。それを周囲が支えるところから、復旧は始まる。
